エリート官僚の人生を変えた、MBAの凄み

1000万円の留学費用を国に返還し、起業家へ

東洋経済オンラインに昨年11月より連載した「超一流MBA校で戦う日本人~世界一すごい授業が人生を変える~」。全16回にわたったこのシリーズは大きな反響を呼び、本連載を原案にした書籍『世界最高MBAの授業』(東洋経済新報社)が刊行されました。

あの人気連載を大幅に加筆。9月27日、『世界最高MBAの授業』として刊行しました

連載を読んでくださっていた読者の方々からは、連載終了後、「結局、彼らは卒業後、どうなったのですか?」「留学で人生は変わったのですか?」という質問をいただきました。

そこで、本書を執筆するのにあたって、連載に登場してくださった日本人留学生の方々15人に、卒業後、再度取材しました。予定どおり、派遣元に戻った人もいますが、留学をきっかけに所属していた会社などを退職して、転職した人も少なくありません。

驚いたのが、在学中や卒業後に起業した人の多さです。

実に半数のMBA生が起業を経験

今回、取材にご協力してくださった皆さんは、もともと、エネルギーレベルが高い人たちでしたが、15人中、およそ半分の方々が、起業に何らかのかたちで携わっていたとは、予想以上でした。

もちろん、最初から起業することを目的にMBA留学をした人もいますが、ビジネススクールでの授業や出会いに触発されて起業した人も多くいました。ビジネススクール後の進路として、金融や経営コンサルティング業界がもてはやされた一昔前と違って、今は「起業してこそ真のエリート」という風潮があるのかもしれません。

先日、経営コンサルティング会社の採用担当の方々からも、「今はトップビジネススクールの日本人留学生を採用するのはとても大変」という話を伺いました。内定を出しても、起業の道を選ぶ人が少なからずいるそうなのです。

彼らは数ある選択肢の中から、なぜ起業することを選んだのでしょうか。今回から3回にわたって、起業した3人の皆さんの「MBA留学後」をお伝えします。

第1回目は、アメリカで起業したシカゴ大学ブースビジネススクールの森田博和さん(33)です。森田さんは、経済産業省出身で、人事院の派遣研修制度によるMBA留学でした。

森田さんの人生は、MBA留学をきっかけに大きく変わっていました。

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