「世界一」を目指すスマートニュース 浜本階生社長が描く急成長シナリオ
スマホでニュースをサクサクと読むことができるニュースアプリが今、ホットだ。「Anntena(アンテナ)」「Gunosy(グノシー)」など多くのサービスが、それぞれの個性を競っている。そうした中で、ツイッターでの引用をもとに重み付けをしてニュースを配信しているのが「SmartNews(スマートニュース)」だ。
昨年12月に浜本階生社長が率いるゴクロ*(本社・東京都渋谷区)が開始したこのスマホ向けアプリは、数あるニュースアプリの中でも有望株のひとつである。今年8月にはグロービス・キャピタル・パートナーズから4億2000万円の出資を受け入れ、来年8月までに1000万ユーザーの突破をめざし、コンテンツの充実に努めている。
(注)*10月1日付けで「スマートニュース」に社名変更
足元のユーザー数は公表していない。しかし、ユーザー数が好調に伸びていることがわかる数値はある。スマートニュースには、ユーザーが選択して付加できるタブとして、「チャンネルプラス」(9月17日にロイターが加わり11社17媒体)がある。8月8日には、このチャンネルプラスののべ利用者数が100万人を突破したという。
目標は「世界一のニュースサービス」
掲げる目標は遠大だ。浜本社長は「吹いているように思うかもしれませんが」とはにかみつつ、将来の目標を次のように語る。「ニュースを届けるもっともいい方法を生み出したい。まずは日本でトップを目指す。現状でも他の言語のツイッターも解析しており、いつでも世界展開もできる。世界一のニュース配信サービスを実現したい」。
社員数はわずか6名。新たに採用が決まった社員は、東京大学の大学院で素粒子を専攻したPhD。今後1年で40名体制を目指すが、採用するのは優秀なエンジニア中心。それを崩すつもりはない。スマートニュースのコアコンピタンスは、浜本社長が開発した、独自のニュース収集アルゴリズムであり、典型的なテクノロジー・オリエンテッドの会社なのだ。
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