ドラマ「CRISIS」、新幹線格闘シーンの舞台裏

N700系リアル車内はどうやって撮影したか

東海道新幹線N700Aの車内。ドラマでは新幹線車内の格闘シーンがあった(記者撮影)

新幹線車内での壮絶なバトルシーンがネット上で話題騒然となった。4月11日から関西テレビ制作、フジテレビ系で放映が始まった「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」というドラマのワンシーンだ。冒頭約15分にわたって、西島秀俊と小栗旬が扮する捜査員が、車内に時限爆弾を持ち込んだテロリストと新幹線車内で格闘戦を行う。まるでハリウッド映画のような壮絶なアクションシーンもさることながら、気になったのは、本物の新幹線を使って撮影したのか、それともセットなのか。

本物を使ったアクション撮影は困難

本物の新幹線車内で撮影された映画やドラマは数多くあるが、車内で大がかりなアクションシーンがある場合は、話は別だ。新幹線に爆弾を仕掛けるというパニック映画「新幹線大爆破」(1975年)では映画の内容と題名に難色を示した当時の国鉄が撮影協力を拒否。このため新幹線の車内はセットでの撮影を余儀なくされた。2013年公開の日本映画「藁の楯」では、新幹線車内で銃撃戦が行われるシーンのために、わざわざ台湾に出向き、現地の新幹線車両を使って撮影した。

ハリウッド映画では、人気シリーズ「X-メン」のスピンオフ「ウルヴァリン:SAMURAI」(2013年)に、日本国内を走る新幹線車内で主演のヒュー・ジャックマンが暴力団と戦うシーンがある。側壁をぶち破って車外に飛び出す場面があるので、おそらくセットを使った撮影だろう。新幹線の屋根の上での格闘シーンは、現実では難しいのでCG合成かもしれない。そんな状況を踏まえると、本物の新幹線を使ったアクションシーンの撮影はやはり難しそうだ。

ドラマ「CRISIS」では、まず、「小田原西」という架空の駅のホームに本物の新幹線N700系が入線する。新幹線の側面ラインが少しだけ違うが、まぎれもなく本物だ。ホーム上にいた登場人物たちが新幹線に乗り込む。「当社の駅で撮影しました」と、JR西日本の担当者が明かす。

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