「駆け付け警護」は自衛官の命を軽視しすぎだ

南スーダンで多くの隊員が死ぬかもしれない

11月21日、南スーダンの首都ジュバに到着した陸上自衛隊第11次隊の先発隊(撮影:ロイター)

政府は11月18日、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣される新たな陸自部隊に安全保障関連法に基づく「駆け付け警護」と「宿営地の共同防衛」の実施任務を付与した。

結論から記すと、これらの任務で交戦を行った場合、自衛隊部隊は他国の軍隊ならば出さないような被害を出す可能性が高い。すなわち、他国の軍隊の何倍もの比率で戦死する可能性がある。戦死しないまでも、手足がなくなる、あるいは視力を失うなど重大な後遺症が残る被害を受ける隊員が他国よりも多く発生する可能性がある。なぜだろうか。

自衛隊は軍隊ではない

両足を失って義足を使用している英軍兵士のリハビリ。自衛隊でも同様のことが起こる可能性がある(筆者撮影)

実際の戦闘での戦傷はハリウッド映画のようなきれいなものではない。手足が吹き飛び、腸が腹部からはみ出し、火傷で全身が焼けただれ、眼球に砲弾の破片が食い込む。顔を銃で撃たれれば、顎から鼻までの部位がごっそり無くなる。まるでスプラッター映画やゾンビ映画のような凄惨な状態となる。

当然ながら、重症を負った兵士たちは激痛に苛まれる。これがリアルな戦場だ。これを果たして日本の政治家や国民がどれだけ理解しているだろうか。

政治家も、メディアも国民も自衛隊を軍隊だと認識しており、軍隊と同じ能力があると無条件に思い込んでいる。だが軍隊と自衛隊は決定的に違う点がある。自衛隊は武装こそ軍隊と同じだが、平時の通常の法制に縛られており、まったく実戦を想定していない。誤解を恐れずに申せば、サバイバルゲームのマニアをいきなり戦場に放り出すようなものだ。そんな馬鹿なことがあるかと憤慨する向きもあるだろうが、実際にそうなのだ。

小泉政権時代に「存在する自衛隊から機能する自衛隊へ」というスローガンで自衛隊の改革が試みられたが、実態は何も変わっていない。自衛隊は戦闘機や戦車など軍隊らしく見える「見栄えのいい道具」を買うことに重点を置き、その運用や実戦で使用した場合の損害を考えてこなかった。諸外国はイラクやアフガンで多くの犠牲を出し、装備や運用、訓練を大幅に見直しているが、これらに興味を示すこともなく、他国の戦訓を取り入れてもいない。

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1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。