選挙直前!自民党はどう変わったのですか?

林芳正農林水産大臣vs.春香クリスティーン(下)

「週に3回は国会議事堂に行く」「特技は、自作の政治家カルタ」――。自他共に認める政治ウォッチャーであり、政治家の追っかけを趣味とするのが、春香クリスティーンさん。政治家マニアになったきっかけは、生まれ故郷であるスイスの人々に比べて、「日本人が政治に興味がなさすぎる」ことへの疑問だ。
政治家たちの“人となり”を知れば、もっと政治が面白く感じられるのでは――。そんな思いから、毎回、政治家と対談をするのがこの連載。政治家のあまり知られていない横顔から、身近な政治問題にまで迫ります。
前回の対談に続き、今回は「自民党の変化」について聞きます。

※対談の前編はこちら

野党を経て、自民党は何が変わりました?

春香:2009年に民主党が政権を取り、自民党は野党を経験しました。それによって、自民党は変わったとも言われています。特に大臣が変わったなと思うところは?

林:野党の経験というのは大事で、こちらから“出前”に行くというか。その頃から、「なまごえ☆プロジェクト」という集会を始めました。全国に出かけて、皆さんのご意見を伺いに行くというもので、私も何カ所か行きました。やっぱり、与党時代がずっと続くと、皆さんのほうから陳情に来られるんです。だからどうしても受け身になって、来られない方の声というのは、なかなか届かなくなってしまう。

よく言われるのが、ボーカルマイノリティ(声の大きな少数派)とサイレントマジョリティ(物言わぬ多数派)。ここ(永田町)で待っていると、ボーカルマイノリティの言葉は届きますよね。だけどサイレントマジョリティで「I don't want to do that(私はそれをやりたくない)」みたいな人の声は、なかなか伝わらない。だから、そこまで出かけて聞かないと、だんだんパイプが細くなるということに、野党時代に気がついたというか。

わかってはいたはずなのですが、再認識したということですね。それを経て、また与党に戻ってきているので、そのパイプを残したままで政府を作って政策をやるというのが、今、非常にうまく回転している理由のひとつだと思いますね。

派閥政治は消えた?

春香:変わったということでは、かつての自民党といえば派閥政治、というイメージがありました。でも、それも昔と比べると薄れていっているという感覚があります。特に若手の議員はそうで、ますますそれが強くなっていると感じます。

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