インドで急成長、日産の凄まじい現地化 日産からの常勤赴任者はわずか6人

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ルノー・日産が世界初のアライアンス工場として2007年に設立した「ルノー・日産・オートモーティブ・インディア(RNAI)」。2010年に稼動を開始した工場は、現在もルノー・日産のアライアンス工場としては世界で唯一の存在だ。

販売を担うインド日産(日産100%子会社)とは別に製造を担う現地法人である同社は、インド国内市場向け生産はもとより世界戦略の重要拠点として位置づけ21カ国へ輸出を続けている。

インド南部チェンナイ近郊にあるオラガダム工場では、「マイクラ」「サニー」「エヴァリア」やルノーの「ダスター」など多くのモデルの生産開始を短期間で実現してきたが、「ダットサン」ブランドの生産も同工場で行う予定もある。ルノー車と日産車の両方を製造するが、ラインが分かれているわけではない。

同一ラインで2社の複数モデルを生産

同一ラインで2社の複数のモデルが生産されていく。ただでさえ、インドでの現地生産は大変だが、「複雑なアライアンス生産」のマネジメントをこなし、「スピード」を持って実現させることは並み大抵のことではない。その組織体制、人的資源を中心に、同社を率いる佐野利彦(さの としひこ)社長をインタビューした。

――佐野社長自身はいつからインドに赴任されているのですか?

当社に赴任して、ちょうど1年が経ったところです。以前はインドネシアやアメリカに各5年赴任、インドに来る直前は日本でバッテリー生産設備開発をしていました。

――製造会社である「RNAI」と「日産」「ルノー」それぞれの関係性は?

ルノー3割と日産7割で出資した世界初のアライアンス工場です。ロシアでアフトワズを含めた3社アライアンスでの工場も検討されていますが、現時点では世界でここインドだけです。

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