B787の運航再開急ぐ、ANAの事情 臨時便で、JALに先行
5月26日(日)、全日本空輸(ANA)は、長らく運航停止を余儀なくされてきた最新鋭旅客機「ボーイング787(B787)」の運航を、ようやく再開する。1月に、飛行中のバッテリーが異常発熱し高松空港に緊急着陸したトラブルから4カ月余り。燃費性能が高く革新的なB787を中期戦略の核に据えるANAにとっては、待望のフライト再開だ。
日本の大手2社は、世界で最も多くB787を保有するANAが18機、日本航空(JAL)が7機を現在保有する。
JAL、ANAは安全性を確認
米国連邦航空局(FAA)は4月下旬にボーイング社の改修プランを承認。これを受け、2社は改修作業やテスト飛行、乗務員の技量維持のための慣熟飛行を行ってきた。こうした飛行によっても新たなバッテリー異常は発生せず、十分な安全性が確認されたとして、運航再開を判断した。
ただ、今回の運航再開で、JALとANAの足並みには違いが生じた。2社ともに6月1日から定期便を再開するが、ANAはそれに先駆けて、26日からの5日間に臨時便を飛ばすことを決めたのだ。
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