「安く買い叩かれる物件」を間取り図で見抜け

「売りたいときに売れない」リスクを回避せよ

「どんな広告にしたら、物件をより高く、より早く売ることができるだろうか?」
不動産会社では、日夜このような議論が交わされている。広告をどれだけ魅力的にするかは、その物件が売れるかどうか、ひいては自分のボーナスや会社の業績に直結する、不動産会社の生命線だからだ。
もちろん、不動産広告には厳しいルールがあり、まったくのウソを書くことはできない。だからこそ不動産業界は昔から、ある手口を磨いてきた。それが、「勘違いと幻想を生み出す手口」だ。
「こちらがだましたのではない。お客さまが勘違いしただけだ」
「ウソは言っていない。勝手に幻想を抱いていただけだ」
もちろん良心的な不動産会社も多いが、このような言い訳をできるギリギリのラインを狙った広告は、今でも数多く目にすることができる。本連載では不動産広告の「落とし穴」を解説する書籍『不動産広告を読め』を上梓した筆者が、マイホーム購入で損をしないためのプロの「眼」を公開する。

家は洋服と違い、飽きたら買い替えるということは、そうそうできるものではない。しかし、住宅購入者と日々接していると、どうしても「今、欲しい家」の実現に目が行ってしまうケースが後を絶たない、と感じる。「今、欲しい家」と、「将来、必要な家」は往々にして違うことが多いものだ。

といっても、不確定な未来を見据え、今を我慢しろというわけではない。購入した物件を将来スムーズに売ることができれば、この問題は解決する。

では、将来、マイホームをスムーズに、かつ極力値下がりしない価格で売るために、気をつけることは何だろうか。立地や築年数など、多くの要素を検討しなければならないのはもちろんだが、ここでは間取りに注目したい。実は、売りやすい間取りと売りづらい間取りというものが歴然としてあるのだ。

「将来の値下がり」という落とし穴にはまらないための、一助としていただきたい。

【ミッション1】間取り図で、売りにくい物件を見分けろ!

下の図をご覧いただきたい。2つの一戸建て住宅の間取りのうち、片方が「将来、値下がりしづらく、売りやすい」物件で、もう片方が「売りにくい物件」だ。では、どちらがどちらか、わかるだろうか?

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