米大統領選を攪乱する「健康問題」という爆弾

クリントン夫妻の業は何と深いことだろう

大統領選も終盤戦。13日、クリントン元大統領はロスを訪れ妻を応援(写真:AP/アフロ)

レイバーデー(9月第1週の月曜日)の祝日を過ぎたら、米大統領選挙はいよいよ終盤戦である。競馬で言えば各馬が第4コーナーを回り、「そのまま!」「差せ!」の声が交錯するところだ。

ところが終盤戦に突入したばかりの9月11日、同時多発テロ事件15周年のセレモニー会場で、ヒラリー・クリントン候補が体調不良で途中退席した。このことが「健康問題」という新たな争点を生み出している。

一件落着とはならない理由

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ヒラリーが会場から立ち去る際の映像が、ユーチューブにアップされている 。両側から支えられて、迎えに来たクルマに乗り込む瞬間によろめいている様子が見て取れる。ところが絶妙なタイミングで、SPがカメラの前をふさいでその姿を隠している。

彼女がクルマで運ばれた先は、ニューヨーク市内にある娘チェルシーのアパートだった。そこで1時間半ほど休んだ後は、再びカメラの前に元気な姿を見せている。翌日、カリフォルニア州での資金集めパーティーに出る予定はキャンセルされた。選対本部の発表によれば、彼女は2日前に「肺炎」と診断され、当日は暑さで脱水状態になったとのこと。ただしこれにて一件落着、とはなりそうにない。

まず、「9.11」のメモリアル会場から退席した、という事実は重い。日本で言えば、東日本大震災の周年式典のようなものである。まして彼女は、事件当時はニューヨーク州選出の上院議員であったのだから。

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