トランプ対ヒラリー、「嘘つき」のたたき合い

どちらが手のつけられない大嘘つきか?

 6月8日、共に大統領候補指名を確実にした共和党ドナルド・トランプ氏、民主党ヒラリ-・クリントン氏(写真)――2人のうち、どちらがひどい嘘つきか。ウィスコンシン州で3月撮影(2016年 ロイター/Jim Young)

[8日 ロイター] - 共に大統領候補指名を確実にした共和党ドナルド・トランプ氏、民主党ヒラリ-・クリントン氏――2人のうち、どちらがひどい嘘(うそ)つきか。この2人がついた有名な嘘のうち、ホワイトハウスへの障壁になる可能性があるのは、どれだろうか。

いや、恐らくこんなことは問題にはならないだろう。嘘つきであるという批判のせいで、彼らのどちらかが敗北する可能性は低いのである。

今回の選挙戦における「嘘つき」批判は、ハリネズミと狐の逸話に関するアイザイア・バーリン氏による論考を連想させる。クリントン氏は、1つの大きな嘘を批判されるが、トランプ氏は多くの嘘を批判される。

クリントン氏の嘘

クリントン氏の嘘とされるのは、国務長官時代に使っていた私用のメールサーバーに関する疑惑だ。なぜそれを用意したのか、国務省の当局者に対して彼女は隠しごとをしていなかったか、問題のサーバーが発見された後の態度はオープンだったか、何か隠蔽(いんぺい)された可能性があるのか。

一方、トランプ氏の嘘とされるものは、あまりにも多すぎてここでは列挙できないほどだ。米国の「実質的な」失業率は42%ではない、19兆ドルの債務を8年間で解消することなどトランプ氏にはできない、ロシアのプーチン大統領はトランプ氏のことを天才などと言っていない。嘘、嘘、嘘ばかりである。

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