コロムビアミュージックエンタテインメント取締役名誉相談役・廣瀬禎彦(Part5・最終回)--7時半に出社して仕事は終わらせ、午後は仕事に関係のある外部の人と会い、19時には外へ飲みに行きます

コロムビアミュージックエンタテインメント取締役名誉相談役・廣瀬禎彦(Part5・最終回)--7時半に出社して仕事は終わらせ、午後は仕事に関係のある外部の人と会い、19時には外へ飲みに行きます

■CEOへの道は、職業としての”社長”を選び、第一線で活躍するプロによるトークセッション。将来、経営層を目指すオーディエンスに、自らの経験とノウハウを語る。

--廣瀬さんは、すべて異なる業種に転職されてきましたが、ご自分なりのビジネスにおける一貫性のようなものがあれば聞かせてください。

日本アイ・ビー・エムの出身者はほとんど外資系IT企業へ転職しますが、明らかに競合関係になるので人間関係が何となくギクシャクしてくるんです。一緒に仕事をした連中とは敵対関係になりたくないという思いがあり、転職先を選ぶときは、あえて同業ではないところを選んできました。

おかげで、いままでの仕事の関係者とはずっと付き合いが成り立っています。いままでやったことがないことをやりたいという意欲が非常に強いというのもありますけどね。また、あとから振り返ると、すべてソフト系の企業を選んでいます。

--ソフトの魅力ってなんでしょう。

柔軟性や可能性がある点でしょうか。ハードに比べてソフトは思いついたことを実現するまでの時間が短いし、たとえ流通させても内容変更して再度すぐに流せますからね。斜陽産業の典型と言われているレコード会社ですら、音楽というソフトで見るかぎりは非常に可能性があるんです。

たとえばネット配信。音楽のストリーミング配信は、ラジオ放送のような無料音楽放送と考えれば、音楽ファンを増やしてCDの売り上げアップを図るプロモーション媒体となります。リクエストした曲が必ず流れるとは限らないラジオと違って、ストリーミング配信はリアルタイムかつオンデマンドであるところが魅力。無料放送と有料放送が存在するテレビサービスのように、“自分が選ぶ”という価値に対する費用を月額300円などに設定し、有料にしてしまうこともできますね。

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