静岡鉄道の新型電車が「虹色」になったワケ

富士山やイチゴ、ミカン…「ご当地の7色」

静岡鉄道が40年ぶりに導入する新型車両A3000形。最初の編成は富士山をモチーフにした「クリアブルー」だ(提供:静岡鉄道)

イチゴに桜エビ、ミカン、ワサビ、お茶……。これらがすべて名産品となっている地域はどこかわかるだろうか。

答えは静岡。お茶は生産量、ワサビは産出額で全国1位、ミカンは「普通温州みかん」の収穫・出荷量でトップを誇る。桜エビは日本で唯一、静岡県だけで水揚げされているほか、同県の久能山は全国でいちばん最初に観光イチゴ狩りが始まった地だという。

これら5つの名産品のほか、言わずと知れた日本一の山「富士山」と、日本一深い湾である駿河湾という、静岡の「7つの一番」をモチーフにしたカラフルな電車がこの春、静岡に登場する。「Shizuoka rainbow trains(静岡レインボートレインズ)」と名付けられた静岡鉄道の新型車両「A3000形」だ。

40年ぶりの新車は「虹色」

静岡鉄道・静岡清水線はその名のとおり、静岡市中心部に位置するターミナル、新静岡駅と同市清水区の新清水駅を結ぶ約11kmの鉄道。地域では「静鉄」の略称で親しまれている。地方の私鉄だが、いわゆる「ローカル線」のイメージではない。路線は全線が複線で、日中でも運転間隔は6〜7分おきと、大都市の大手私鉄にひけを取らない本数が走る。

A3000形は、同線で約40年ぶりとなる新型車両だ。今後8年間で2両編成12本を導入する計画で、このうちの7本がイチゴをイメージした赤や桜エビのピンク色、お茶のグリーンなど、編成ごとに異なるカラーリングで登場する。

この春デビューする第1弾は、トップバッターにふさわしく富士山をイメージした水色「Clear Blue(クリアブルー)」をまとった編成。年に1〜2本のペースで投入を進め、「虹の7色」がそろうのは、同社の創立100周年にあたる2019年度の予定だ。

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