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他人の不倫に大騒ぎする日本人への冷めた目線 もちろんけしからんが謝るべき相手は誰か

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  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
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ジュリア・ロバーツも、現在の夫ダニー・モダーとは、彼が既婚者だった『ザ・メキシカン』(2001)の撮影中に恋愛関係になっている。この新たな恋についての報道では、モダーには結婚して4年になるヴェラという名の妻がいる事実も書かれたが、「ジュリア・ロバーツ、不倫!」などという形でそこが強調されることはなかったし、ロバーツも悪びれなかった。

それどころか、彼女は、モダーの妻がなかなか離婚に応じないことにしびれを切らし、「Low Vera」(下劣なヴェラ)と書いたTシャツを着て街を歩いたりもしているのだ。そんな経緯のせいで、モダーの家族とロバーツの関係はギクシャクしていると言われるが、彼女は相変わらず取材でも夫との仲良しぶりについて語っている。

不倫ぐらいでニュースにはならない

相手は事実婚だったので正確には不倫の定義から外れるのかもしれないが、やはりアメリカのスイートハートであるジェニファー・アニストンも、2番目の夫ジャスティン・セローをほかの女性から略奪している。

ジェニファー・アニストン(写真:Axelle/Bauer-Griffin/FilmMagic/Getty Images)

このときもやはり、メディアは彼に長年同棲してきた女性がいることは報道したものの、あくまでさらりという感じで、そこがニュースのポイントになることはなかった。

そもそも、交通事故が発端で不倫が露呈していったタイガー・ウッズや、オスカー受賞直後に女性側の策略で夫の不倫が暴露されたサンドラ・ブロックのような特別な例を除けば、基本的に、一方が既婚者だったというだけでは、メジャーなニュースにはならないのである。

2年ほど前に、ユアン・マグレガーがテレビドラマ『ファーゴ』で共演したメアリー・エリザベス・ウィンステッドと不倫した末に離婚したことだって、知らない人のほうが多いだろう。

アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの件についてはさすがに知らない人はいないが、そのときにだって、既婚者だったピットを「ひどい男だ」と責めるような風潮はなかった。彼らの出会いのきっかけとなった『Mr. & Mrs. スミス』が大ヒットしたところを見ると、ボイコットしてやろうという一般人が多かったとも思えない。

アメリカにおけるアニストンの人気は絶大なため、ジョリーを悪者として見た人も少なくなかったが、彼女はその後もどんどんキャリアを伸ばし、慈善活動も手伝って、むしろ女性として尊敬される存在になっていっている。

ピットも、嫌われることにはなっていない。それどころか、彼がジョリーと離婚した今、アメリカ人の多くは、アニストンが、一度は彼女を大きく傷つけたピットと復縁するよう願っているほどである。

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【不倫は「社会に影響与える問題」か?】

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