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キャリア・教育 #「非会社員」の知られざる稼ぎ方

斜陽の「銭湯」で大胆に集客する44歳の経営手腕 外の世界で別の仕事にも就き、家業に戻った

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  • 村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター
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そんな40歳ごろ、現在の妻となる女性に出会った。

素直に「こういう現状なので、いっそ銭湯をやめようかな?と思っている」と伝えると、

「もったいないから続けようよ。協力するから!!」

と言ってくれた。

「奥さんはメディア関係のプロモーションの仕事をしていました。情報を集めるのも、発信するのもプロなんですよね。僕がやりたいことを言えばすぐに調べてくれるし、イベントの宣伝もしてくれました。僕がなんだか嫌でやっていなかったSNSも妻のすすめで始めることになりました」

SNSの影響力で、アイデアがどんどん実現化

殿上湯の公式ホームページは、老舗銭湯のホームページとは思えないほど洗練されている。

ピアノの演奏会(写真提供:原延幸さん)

ホームページ内の、フォトギャラリーでは銭湯の様子や、今まで開催してきたイベントの様子を見ることができる。

また、ツイッターでは“殿上湯の嫁”というアカウントで、原さんの奥さんがゆるい雰囲気で情報をつぶやいている。ツイッターで居候(住む部屋とご飯を提供するので、掃除などの手伝いをする人)を募集したところ、2000近いリツイートがあった。

「インプレッション(ツイートを見られた数)を見たらかなりの数になっていて、こんなにも影響力があるんだ、ってビックリしました。

そういう環境になったので、どんどんアイデアを実現化していきました。お風呂の中でイベントをやりたいと思っていたので、実際にやってみました」

和太鼓の演奏会(写真提供:原延幸さん)

風呂場にピアノを入れて演奏会をしたり、風呂場にやぐらを組んで和太鼓の演奏会をしたりした。

たくさんの集客があり、ニュースとして報道もされた。

「口笛で世界一という男の子をよんできて、風呂に入りながら口笛を聞く、というイベントも開催しました。

子供の頃、お風呂に入ってた時に、すごい口笛の上手いおじさんがいたんですよね。それを聞いているのがすごく楽しくて、やりたかったんですよ」

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【“朝湯カフェ”から発展したイベントも】

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