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衝撃!「日本語が読めない日本人」は案外いる AIに仕事を奪われる、中学生以下の大人たち

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  • 岩本 宣明 文筆家、ノンフィクションライター
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RST活用と並行し、2015年からは教員の有志が自主的な勉強会に参加し、RSTの問題を作成することを通して、RSTについて学んでいます。2018年には教員の25%が参加しました。また、全児童生徒が参加する全国学力調査や県の学力・学習状況調査の誤答の理由を、リーディングスキルの観点から分析・考察し、授業設計に生かす研修会も行い、市内2校の研究委嘱校などで、研究授業を実施しています。

「リーディングスキルフォーラム」にパネリストとして参加した戸田市教育委員会教育長の戸ヶ﨑勤さんは、「従来の教育は、教員の経験と勘、気合の『3K』に負うところが大きかったことは否めませんが、県学力調査、RSTの結果、指導方法の三者の関係を検証し、3Kではなく、エビデンスに基づく授業づくりを確立していくことが今後の課題」と語りました。戸田市の他にも、福島県も県教育センターが拠点となり、RSTを教育に活用する取り組みが始まっています。

社会人にも広まるリーディングスキルテスト

企業や病院などでも、RST導入が広がりつつあります。採用における適性診断、研修、企業内やパートナー企業間でのコミュニケーションエラーの原因解明などに活用している企業があります。

大企業社員でも「教科書が読めない大人」がいる

フォーラムでは、一部上場企業の社員のRST正答率の一部が紹介され、RSTの能力値が中学生の平均並みの社員がいた事例が紹介されました。

こうしたタイプの人材について、新井さんは「面接でとても元気があったから、営業向きだと評価されて採用されたのだと思いますが、約款や契約書が理解できないから、コンプライアンスが守れない危険性がある」と指摘しました。

RSTを導入した一部上場企業全体では、6つのタイプの問題のうち1つ以上のカテゴリーで能力値が中学生の平均を下回る評価を受けた社員が、8%から30%含まれていることがわかっています。

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【AI時代の組織にとって必要な人材】

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