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これからは「報・連・相」より「確・連・報」が効く 自発的な人材が育つ「かく・れん・ぼう」とは?

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  • 江口 克彦 一般財団法人東アジア情勢研究会理事長、台北駐日経済文化代表処顧問
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人材が育たなくなるのです。

教える必要などない、欧米ではそういうやり方をしているという声が聞こえてきそうですが、ここは日本です。業種にもよりますが欧米の多くの大企業では職場で人材を育成するという発想がほとんどない。言い換えれば、最初から「出来上がった人材」「完成品」を採用する経営なのです。日本とは違います。

とはいえ、確かに困ったときに「相談」ばかりということになれば、いわゆる「指示待ち人間ばかり」になる可能性がなきにしもあらずです。自分で究極まで考えずにちょっと困ると上司に「相談」ということでは、逆に「人材育成」にはなりません。やはり「自分で考えて実行する人間」に育てなければなりません。

「かくれんぼう」のほうが良いかもしれない

そういう観点から考えてみると、「ほうれんそう」の「相談」というところは、再考する必要があるかもしれません。「ここまではやりましたが、次がわかりません。どうしたらいいのでしょうか」などと「相談」するようでは「指示待ち人間」になりかねない。「相談」より「確認」するということのほうが「自主的人間」を育てることにつながるのではないかと思います。

「ここで行き詰まりましたが、これを打開するためにこういう方法を考えました。この方向で取り組んでいいですか」、あるいは「こういうやり方にすると結果はもっとよくなると思います。このやり方を採り入れていいですか」などと「確認」し、それに対して上司がオーケーサインを出す。そうすることによって、人材は育っていくのではないでしょうか。つまり、「ほうれんそう」よりも「かくれんぼう(確認、連絡、報告)」という考え方のほうが好ましいといえるかもしれません。

むろん、「ほうれんそうもかくれんぼうも必要ない」ということであれば、それもよし。「ほうれんそう」のほうが、ウチの会社には合うのだというのならそれもよし。「確認ということに重点をおいて、かくれんぼうでいこう」と考えるもよし。

自分の会社の人材育成は、どのやり方が適しているのか。それぞれに考えてみることが大事だということです。

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