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ライフ #見た目の科学 人はなぜ“外見”に翻弄されるのか

「坂本や田中も帽子脱いだのに」松井秀喜に"脱帽せず挨拶"で巨人選手に賛否…《若者は礼儀知らず》論争に潜む意外な盲点

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読売ジャイアンツ 巨人 松井秀喜 田中将大
脱帽した田中将大投手と言葉を交わす、松井秀喜新監督(画像:読売ジャイアンツ公式X @TokyoGiantsより)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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「世代が違うから」と擁護する人がいれば、「世代が違うからと擁護する事に、これからの日本の文化に危機感を感じてしまう」と嘆く人が現れる。「世代」というラベルが、批判にも擁護にも同じように使われているのだ。

「今どきの若者は…」は、誰にでも起きる錯覚

「今どきの若者」だから礼儀がないのか。それを検証した研究は筆者が探した限りでは見つからなかったが、アメリカで面白い研究があった。「今どきの子どもは年長者を敬わない」という見方は、人間の認知のクセだというものだ。

アメリカの成人約1800人を対象にした研究(※1)では、人々が「今の子どもは、自分が子どもの頃より年長者を敬わなくなった」と考える傾向が示されていた。しかも、権威を重んじる傾向が強い人ほど、その見方が強かった。程度の差はあれ、これは特別な人の話ではなく、誰にでも起こりうる。

「僕にとってのヒーロー」という松井新監督と緊張しながら話をする田中将大投手(画像:読売ジャイアンツ公式X @TokyoGiantsより)

この研究では、この見方が生まれる仕組みとして、2つの理由を挙げている。

1つは、自分が得意な分野なので他人の欠点に目が向きやすい傾向。もう1つは、今の自分の姿を、子どもの頃の自分や仲間に重ねて思い出してしまう、記憶のクセだ。「自分たちの頃はきちんとしていた」という実感には、そうした記憶の補正が含まれているのかもしれない。

ただし、この研究が調べたのは、アメリカの大人が「今の子ども」をどう見るかというものなので、今回のケースにそのまま当てはまるとは言えない。

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