球団の公式Xが投稿した映像は、全員との挨拶を映したものではないし、帽子を脱がなかった2人についてもその名前や事実は推定にとどまる。筆者も実際に当該映像を確認したところ、名前が挙がっている2選手のように見えるが、確定できる根拠はなかった。また、脱がなかったのが事実だとしても、なぜそうしたのかは、誰にもわからない。
本稿では、特定の選手の是非を論じない。取り上げたいのは、今回のささいな所作が、なぜこれほど多くの人を巻き込む議論に広がったのか、という点だ。そのカギは、どうやら「世代」という定義にある。
賛否の応酬の中で目立つ「世代」という言葉
松井秀喜というレジェンドが監督に就任したことで注目が高まっている背景もあってか、批判の声は大きい。「時代なんですかねぇ…」「できない若い子多いですよね」といったコメントが目立つ。
「自分の世代なら必ず取って挨拶は普通に思える」というコメントのように、投稿主の年齢まではわからないが、自分の世代の感覚から語る声もあった。
一方で、擁護の声ももちろんある。「1度帽子を取らないから責めるのはどうかと思う」「緊張し過ぎて帽子をとるの忘れてしまったとか? 特に若い世代なら有り得ないこともない」といった書き込みだ。
注目したいのは、批判する側も擁護する側も、「世代」や「時代」を口にする人が多いことだ。Xだけでなく、この話題を報道した「RONSPO」が転載されたYahoo!ニュースのコメント欄でも、上位30件(おすすめ順)を読むと、ちょうど半数の15件が「世代」「時代」「昔」「今どき」「若い」「若手」といった言葉を使っている。


※ログイン後、コメント入力が可能です。