――GMOインターネットグループの「お名前.com デスクトップクラウド」が不正アクセスを受け、利用者のFX取引口座が不正に操作される被害も出ました。攻撃者は同社に約80億円を要求しました。この事案をどうみていますか。
まず整理すべきは、今回の事案が「サイバー犯罪」なのか、それとも「サイバー安全保障」の問題なのか、ということだ。GMOが政府に求めた能動的サイバー防御は、基本的にはサイバー安全保障の領域の措置だ。
ただ、サイバー犯罪とサイバー安全保障の境界線は、だんだん曖昧になってきている。例えば、2023年に名古屋港で起きたランサムウェア(身代金要求型ウイルス)攻撃では、3日間ほどコンテナの搬入・搬出作業が止まった。ロシア系のハッカー集団による攻撃とされているが、こうした攻撃の背後に国家がいれば、サイバー安全保障の問題にもなってくる。
――GMOのように攻撃を受けた企業は、どう対応すべきでしょうか。
まずは警察への相談だ。そのうえで、どのような攻撃を受けているのかという情報を、政府の国家サイバー統括室(NCO)にもぜひ共有していただきたい。
――GMOは政府に「能動的サイバー防御」(政府が攻撃元のサーバーに入り込み、無害化する措置などを含む)の実施を要請しました。
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