姪がイーブイに「探してほしい」と伝えていたのは、書道用具と個人年金保険の書類、そして健康保険に関する書類だった。作業を始めて30〜40分ほどたったころ、通帳と現金、鍵が出てきた。続いて不動産の売買契約書も見つかり、大事な書類の多くがタンスの1つにまとめられていたことがわかった。
「叔母は、自分の両親が亡くなったときに、鍵や通帳、カードが見つからなくて困ったみたいなんです。だから『相続することになるあなたが困るから』と言って、記録を残してくれていたんです」(姪)
叔母の記録は、たしかに残っていた。ところが、それは1つではなかった。
「どれが最新のものなのかがわからなかったんです。“これが最新です”と書いてあればわかるんですけど。結局、この保険はもう期限が切れているとか、実は解約済みだとか言われて、余計に動くことになりました」(姪)
几帳面だった叔母の記録は、こうして遺族を迷わせることになった。
「それでも、ないよりは助かりました。手がかりがあっただけでも。数が多いので、もし何もなかったら、生命保険を一から探して解約するのは本当に大変だったと思います」(姪)
二見氏によれば、この家は保険の証券や通帳、宝石類などを探し出すだけでも大変な荷物量だったという。
生前、「片付けようよ」と言ってみたが…
姪は叔母の生前、片付けを持ちかけたこともあった。
「でも、叔母にとっては、自分の父と母の思い出だったり、もちろん自分自身の思い出もあったりするので、整理しづらかったのかなと思います。それで、どんどんたまっていったんだと思うんですけど」(姪)


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