だが、片付けはすぐに行き詰まった。
「小物や食品はちょこちょこ捨てられても、大きい布団や毛布はまとめたはいいものの、これをどこに捨てたらいいんだろうって。それが一番の悩みでした。叔母が生きているときから、“この家、これからどうするんだろう”と、ずっと考えてはいたんです」(姪)
親戚たちは当初、ある程度モノを減らしてから業者に頼むつもりでいた。
「でも途中で、もう無理だなって。粗大ゴミの捨て場所に困ったのが諦めてしまった一番の理由でした。だって、エアコンの冷媒管なんてどうすればいいかわからない」(親戚の女性)
どれが「最新」の書類なのか、わからない
こうして姪は、イーブイに片付けを依頼することになった。作業当日の家には、書道教室の生徒や書道仲間の姿もあった。叔母が使っていた書道用具を引き取りたいと、申し出てくれたのだ。
「とにかくあちこちにモノが置いてあるので、どれが書道のモノなのか私たちにはわからないんです。たぶん、このあたりも書道用品なんですけど……」(姪)
道具だけでなく、叔母の作品も家の中に積み重なっていた。展覧会に出した作品は、額や掛け軸から外され、半紙だけが丸まった状態で戻ってくる。それが展覧会のたびに増えていったのだ。


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