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ビジネス #「サイバー有事」 前夜 AI攻撃の猛威

【GMO vs.攻撃者】「犯人特定の有力情報」入手で攻撃者は追い詰められたか、個人情報公開にGMOは懸賞金で対抗

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犯人特定につながる有力情報を入手したと公表したGMO(同社ウェブサイトより)

「犯人の特定につながると考えられる有力な情報を入手。本日、警察および関係各所へ提出」━━。

GMOインターネットグループの外国為替証拠金取引(FX)自動売買に使用するレンタルサーバーサービス「お名前.comデスクトップクラウド」が不正アクセスを受けている問題で、同社は10月29日、犯人に関する有力な情報を入手したと発表した。掲げていた「懸賞金」の下に集まった情報に加え、グループのホワイトハッカーチームが独自に調査を進めたことによるという。

GMOは前日の28日、攻撃者のものとみられるウェブサイトが、同日早朝に停止(テイクダウン)したと発表していた。

事の経緯を振り返る。

10月21日、GMOは「お名前.comデスクトップクラウド」が、第三者から不正アクセスを受けたことを発表。SNS上では、FXの取引口座で損失を受けたと公表する、ユーザーの声が相次いだ。

24日には攻撃者がGMOに100万ドル(約1.6億円)を支払うよう要求。支払わなければユーザーの個人情報を公開すると脅した。GMOは「要求に応じても、情報削除の保証がない」として拒否し、警察に捜査を依頼していた。

「我々は予告通りに行動を起こすことにした」。27日12時過ぎ、攻撃者はこう声明を出し、ユーザーのものと称する個人情報をサイトで公開。「被害者第1号」として氏名・生年月日・住所・電話番号から、活動範囲やライフステージ、家族構成などまでが顔写真付きで公開された。いずれの情報も真偽は定かではないが、被害者とされる人物は警察の保護対象になったとみられる。

そして28日の朝4時頃、攻撃者のサイトが停止する。「毎日正午に個人情報を公開する」と予告していた攻撃者だが、サイトのドメイン(ネット上の住所)がミラーサイトを含め、消えてしまった。

攻撃者のサイトについて、GMOはリリースで、「関係事業者等と連携して対応を進めてまいりました」と説明している。攻撃者のサイトがあるアメリカのサーバー事業者が不正による「abuse(規約違反)」で停止させたという見方もある。ITジャーナリストの三上洋氏は「停止されたサイトは復活できないが、別途、違うサイトを立ち上げることはできる」と解説する。

特別見舞金は300万円、懸賞金は1.6億円!

GMOは個人情報が公開された人物への対応と、犯人検挙に向けた情報収集を進めている。情報が公開された27日には、GMOは「特別見舞金」や「懸賞金」を発表した。

「GMO特別お見舞金」では、個人情報が公開されたユーザーに対し、上限300万円を支払うことを明らかにしている。氏名・連絡先などの基本的情報には1万円、取引口座のID・パスワードなどの金融・認証情報には1万5000円、機微情報や要配慮情報などプライバシー性の高い情報には2万5000円と、被害状況ごとに補償額を分けた。それ以前に表明していた一律5000円の「見舞金」とは別枠だ。

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