南が丘では、そうてつローゼンが撤退したあと秦野市がすぐに対応に動いた。閉店したその月には移動スーパーによる販売が始まり、買い物難民の支援が図られた。
ここでも住民の半数ほどが高齢者となっており、住民は「遠くに買い物に行けない高齢者も多い。非常に助かる」と歓迎したという。(『神奈川新聞』2023年3月31日)
住民の生活を左右するショッピングセンター
こま武蔵台と南が丘はいずれも丘陵地に位置し、街路樹や公園も設けられて、緑豊かな環境が保たれている。都会の喧騒から離れた落ち着いた住宅地だ。こま武蔵台はコロナ禍において自然環境の豊かさが注目され、転入者が増加したという。
一方で、商業地は限定されている。こま武蔵台にも南が丘にも、まとまった商業地はそれぞれ「こま武蔵台ショッピングセンター」と「南が丘ショッピングセンター」しかない。
丘陵地という特徴は、高齢になり車を運転できなくなったとき、移動の問題として浮かび上がる。住民が車で外の大型店へ通えるうちは、ニュータウン内のショッピングセンターの存在感は薄れがちだ。しかし運転をやめたとき、坂を下りずに買い物ができる場所は、ニュータウン内のショッピングセンターだけになる。
丘陵地のニュータウンにあるショッピングセンターは、住民の生活を左右する存在なのである。


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