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ライフ #見た目の科学 人はなぜ“外見”に翻弄されるのか

「運動会ではタトゥーを隠すべき」"おでんツンツン男"の行動に賛否も…《自分の常識》を他人に押し付ける人の盲点

13分で読める
運動会
半袖短パンからタトゥーが見えていたーー子どもの運動会での親のファッションに賛否が(写真:HiroHiro555/PIXTA)
  • 宮本 文幸 「見た目」戦略研究家/桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授
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なお、先に触れた「子どもへの影響を考えて、隠したほうがいい」という助言は、子どもを思ってのもので、偏見とは言えない。問題は、そうした助言が必要になるほど、親の見た目で子どもまで遠ざけようとする人が、実際にいることだ。

だとすれば、問われているのは、親のタトゥーではなく、その線を引く私たちの側なのかもしれない。

いちばん居心地が悪いのは、子どもたち

この論争から見えてきたのは、次の3点である。

第1に、自分の「普通」は、他の人の「普通」と同じとは限らない。違う意見の人を「偏っている」と思ったとき、相手も同じことを思っている可能性がある。

第2に、暗黙のルールは、誰かが決めたものとは限らない。「みんな嫌がるはず」と思う前に、実際はどう感じている人が多いのかを、確かめる余地がある。

第3に、子どもを守るつもりの判断が、子どもを分ける線になっていないか、立ち止まる価値がある。

運動会の主役は、子どもたちだ。大人が自分の「普通」を信じて譲り合わないとき、いちばん居心地が悪いのは、その子どもたちかもしれない。

【参考・引用文献】
※1:Pronin, E., D. Y. Lin & L. Ross (2002) The bias blind spot: Perceptions of bias in self versus others, Personality and Social Psychology Bulletin, 28(3), 369-381.
※2:Prentice, D. A. & D. T. Miller (1993) Pluralistic ignorance and alcohol use on campus: Some consequences of misperceiving the social norm, Journal of Personality and Social Psychology, 64(2), 243-256.
※3:Bargh, J. A. & T. L. Chartrand (1999) The unbearable automaticity of being, American Psychologist, 54(7), 462-479.
※4:Herring, D. R., K. R. White, L. N. Jabeen, M. Hinojos, G. Terrazas, S. M. Reyes, J. H. Taylor & S. L. Crites (2013) On the automatic activation of attitudes: A quarter century of evaluative priming research, Psychological Bulletin, 139(5), 1062-1089.
※5:Pettigrew, T. F. & L. R. Tropp (2008) How does intergroup contact reduce prejudice? Meta-analytic tests of three mediators, European Journal of Social Psychology, 38(6), 922-934.

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