前編では、夜勤のカラオケ店で週5日働きながら、東京の実家で暮らす40歳芸人・しまだだーよさんの生活を追った。お笑いでの収入はゼロ。ライブに出るたび出演料を払う日々。それでも彼は月10本ほどのライブに立ち続ける――。
なぜ彼は舞台に立ち続けるのか? そのモチベーションや葛藤、今後のビジョンを聞いた。
バイト先で「芸人です」と名乗れず…
20年以上続けたバイトの勤務先では、自分から「芸人です」とは言わない。複数の店舗を回る仕事柄、バイト先で同じようにお笑いを目指す大手事務所の若い芸人と出くわすこともある。
だが、芸歴を尋ねられて答えた途端、バイト先の先輩・後輩という関係が芸人の先輩・後輩へと変わる。その空気が苦手だという。
「賞レースで準々決勝や準決勝まで残っていれば『芸人をやっている』と自信を持って言えるかもしれない。でも、過去の結果を調べられたら、ほとんど1回戦落ち。大手事務所で王道を進んでいる若手が眩しすぎて……。テキトーな職業を言ってごまかしています」
口を出さない両親も芸人活動を積極的に応援しているわけではない。「就職してほしい」という思いはあるようだ。ただし、自分の稼ぎの範囲で活動している限りは、強く止めることもしないそうだ。


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