町内には、昔からの民宿や旅館、観光ホテルなど多くの宿泊施設が建つが、近年増えているのが、高級ホテルやヴィラなどラグジュアリーリゾート系の施設だ。美しい自然に囲まれる風光明媚なホットスパリゾートとして、富裕層をはじめとする高級志向の滞在者が集まっている。
そんな白浜の老舗最上級ホテルであり、昨今の高級志向の滞在者を含めて、多くのリピーターで平日から高稼働率を維持するKAWAKYU -南紀白浜-を訪れた。
ヨーロッパの古城のようなホテル
まずその建築が目を引く。海岸線にでんと構えるヨーロッパの古城のようなホテルは、世界中から呼び寄せた建築家がそれぞれの国の素材と建造技術の粋を集めて作った、歴史に残る建造物になる。その伝統技術が息づく建築美は、優れた建造物に贈られる「村野藤吾賞」を1993年に受賞している。
ホテルに到着し、門構えと建物の大きさに圧倒されながら中庭を通ってロビーに入ると、またそこでも驚きが待っている。イベントホールのような広さのエントランスロビーは、1本1億円という伝統的な石膏擬石技法・シュトックマルモを用いた青い石柱が24本並ぶ。
約1060平米のドーム天井を覆うのは陽の光を受けたときもっとも美しく輝く純度として選ばれた22.5金の金箔。約1500平米の床は、一枚ずつ組み上げられたモノクロのローマンモザイクタイルが広がる。
客室に向かうエレベーターも、壁は青いブラジル産のブルーバフィア石で、床は木のモザイクで装飾され、1基ごとにデザインが異なる。重さは1基1トンになり、特注とのこと。ホテル到着とともに、贅を尽くした空間に迎えられるのだが、館内のあらゆる装飾や建造物にこうした深いこだわりがある。
スタッフによるホテルの伝統と歴史を解説する30分ほどの館内ツアーが1日何回か行われており、初めて訪れたゲストのほとんどが参加するという。その建築美に誰もが圧倒されるに違いない。


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