世界屈指の天然港を抱くコーヴは、1912年に豪華客船タイタニック号が最後に寄港した歴史の地として知られています。
若い頃の関心を、「今の経験」で捉え直す
あの英語暗唱コンクールから約40年。あの経験が、私の中に世界とつながる言語としての英語の魅力を強く刻み込み、現在への歩みへとつながる大きな原点となりました。アイルランドの心地よい潮風を受けながら、私はタイタニックが最後に錨を下ろした同じ港に立っています。
イヤホンから流れる『タイタニック』や『ラスト・オブ・モヒカン』の映画音楽、哀愁を帯びたアイルランドの伝統旋律を聴きながら海沿いを歩く。若い頃に抱いた情熱や好奇心を、長い人生経験を積み重ねてきた現在の視点でもう一度捉え直す。過去の自分と現在の自分が心地よく交差し、胸が熱くなるような深い感慨が込み上げてきました。
高台にたたずむ「セント・コールマンズ大聖堂(St Colman’s Cathedral)」へと坂道を上ります。境内から見下ろす広大な港とコバルトブルーの海は、数多の歴史の波濤を見守ってきた重厚な静寂に満ちていました。散策の後、海を臨むカフェで焼き立てのスコーンと温かい紅茶を味わいながら思索に耽る。
「留学+小さな旅」がもたらすこの知的な余白こそ、大人の渡航に欠かせない要素だと痛感します。


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