2006年のパリ・モーターショーでは、ゼネラル・モーターズ(GM)やトヨタ自動車といった大手にスポットライトが当たり、中国からやって来た新顔のランドウインドと長城汽車は見落とされていたかもしれない。
それから20年。隔年開催の同モーターショーで、中国の自動車メーカーを見過ごすことはもはやできない。先日、パリ・エキスポ・ポルト・ド・ベルサイユの広大な会場の至る所で目立っていたのは、中国勢の野心だった。
アメリカから締め出され、ヨーロッパに傾斜
20を超える中国ブランドが自社の車を披露し、ヨーロッパとの関係強化を図っていた。広州汽車集団(GAC)は、サッカーのイングランド・プレミアリーグに所属するチェルシーFCとの提携を発表。比亜迪(BYD)は、地元チームのパリ・サンジェルマンとのスポンサー契約を宣伝した。吉利汽車は「ヨーロッパのために生まれた」をスローガンに掲げ、ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドのSUV(スポーツ用多目的車)を発表した。
ヨーロッパは中国製の低価格車の流入を抑え込もうとしているが、中国企業に減速の兆しはない。アメリカ市場から締め出され、中国国内の弱い需要に直面する中で、急速に伸びるヨーロッパでの販売をさらに伸ばそうとしているからだ。貿易規制の強化に先手を打つため、現地生産も増やしている。
小鵬汽車(シャオペン)もその一例だ。共同創業者の何小鵬(ホー・シャオペン)はスピーチの中で、「ヨーロッパで、ヨーロッパのために」というアプローチを打ち出した。同社は30年までにヨーロッパで年間約50万台を販売する目標に向け、生産の「現地化」に力を入れる計画だ。
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