初代プレリュードは1978年に登場。ロングノーズ・ショートデッキの2ドアクーペスタイルのスペシャリティカーとして、国産車初の電動サンルーフも採用して発売。そして82年に2代目、87年に3代目、91年に4代目、96年に5代目が登場。ホンダの最先端技術を搭載しながら、00年に生産終了、以降は在庫ぶんのみは販売され、01年に23年の歴史に幕を閉じる。
そして、24年ぶりに車名が復活したのが現行モデルとなる。歴代モデルと同様のクーペボディを採用しつつ、パワートレインはホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」とし、新技術Honda S+Shiftを初搭載。SUVやミニバンが人気の今、クーペとして登場したことに驚いた人も多いだろう。
それに対して齋藤氏は、「例えば、メルセデス・ベンツやBMWなどの欧州車は、セダンよりもクーペのほうが少し高い価格設定になっていますよね。ボディ形状をクーペとすることで居住性が犠牲になり、価格も多少高いが贅沢さがある。そこに価値を見つけてもらいたかったんです」と開発の経緯を話す。
シビックRSにS+Shiftが採用された今、プレリュードの存在価値
プレリュードのパワートレインで特徴的なのがハイブリッドシステム「e:HEV」とHonda S+Shiftの組み合わせ。Honda S+Shiftとは、仮想の有段トランスミッションのような加減速時の変速フィールを生み出す機構だ。26年6月には、「シビック e:HEV RS」にも同機構が搭載されて話題となった。さらに今後は、SUVなども含めて幅広い車種にS+Shiftが展開されていく見込みだ。
そうなると、プレリュードの特別感が薄れてしまうのでは……、と勝手ながら心配してしまうが、それに対して「じつは2年くらい前、プレリュードの開発段階で『S+Shiftを積極的に他車種に展開していく』という大号令があり、最初から機種展開を想定して開発してきたんですよ。その第1弾がプレリュード、そして第2弾がシビックというわけです。また、S+Shiftは、積極的にシフトダウンして楽しむ“FUN”な部分がフィーチャーされがちですが、本質的価値はハイブリッドシステムにおけるレスポンスやリニアリティといった改善だと考えています。だから、S+Shiftの展開でプレリュードの特別感が失われることはないと思っています」と齋藤氏。


※ログイン後、コメント入力が可能です。