私たちは、自分でも気づかないうちに、「周囲からどう思われるか」を基準に行動することがあります。家族から批判されたくない、同僚から好意を持ってもらいたい、パートナーを失望させたくない――。そう考えて、自分の言動を変えてしまうのです。
しかし、どれだけ言動に気を配っても、すべての人を満足させることはできません。
そこで、ロビンズ氏が提唱するのが、「THE LET THEM THEORY(放っておこう)理論」です。「放っておこう」とは、他人の考えや言動をコントロールするのをやめる、シンプルな考え方です。他人の反応を変えようとするのではなく、それまで相手に向けていた時間とエネルギーを自分自身に戻すという考え方です。
どれだけ頑張っても、すべての人から好かれることはできない
「でも、大切な人には悪く思われたくない」と考える人もいるでしょう。
では、ちょっと考えてみてください。あなたが大切な相手に不満を感じたり、直してほしいと思ったりしたとき、それだけで愛情がなくなるわけではありませんよね。
ロビンズ氏自身も、夫に対して批判的な考えをもつことがあると言います。それでも夫を愛していますし、尊敬と思いやりをもって接しています。子どもたちに対しても同じです。
長女のソーヤーについては、何もかもコントロールしようとして周囲にストレスを与えることがあると感じています。次女のケンダルに対しては、もう少しお金の使い方を控えたほうが良いのではないかと思うことがあります。長男のオークリーは、朝目覚めてからは口もきかず、態度は決して良くありません。
一方、子どもたちもロビンズ氏に対して「面倒くさい」「だらしない」「うるさい」「支配的」「キレやすい」など、さまざまな不満を持っています。それでも、お互いを愛しています。


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