妻にも年収500万円の収入があります。決して低収入ではありません。しかし、家賃や生活費、子どもにかかる支出を半分ずつ負担すると、手元にはほとんど余裕がありません。月によっては赤字となり、独身時代につくった貯金から補填していました。
一方、同じ金額を出しても、年収800万円の夫には余裕があります。休日には友人たちとキャンプへ行き、アウトドア用品にもお金を使う。
妻も最初は、「自分も納得して始めたルールだから」と思っていました。しかし、自分は毎月貯金を取り崩している。その横で、夫は趣味を楽しんでいる。少しずつ、モヤモヤが積もっていきました。
「そりゃ今まで通り折半でしょ」と鼻で笑う夫
そんななか、夫が言い出したのが、上の子の小学校受験でした。
「せっかくだから、いい環境で勉強させたい」
妻も教育にはお金をかけたいと考え、子どもを受験塾へ通わせることになりました。当然、月々の支出はさらに増えます。この先、私立小学校へ進学すれば、さらにお金がかかる。不安になった妻は、夫に聞きました。
「もし受かったら、学費はどうするの?」
すると夫は、当たり前のように答えました。
「そりゃ今まで通り折半でしょ」
妻は言葉に詰まりました。夫は800万円。自分は500万円。その差が開いた大きな理由は、妻が2度の産休・育休を取り、今も子育てのために時短勤務をしていることです。それでも50%ずつ。
「私、これ以上どうやって出すの?」
それまで抱えていた違和感が、急に輪郭を持ち始めました。


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