中国が智能化戦争の実現に向けてAIや無人機の開発を加速している。中国は、遅くとも2010年代半ばから智能化戦争を意識し、その実現を目指すと公言してきた。19年の中国国防白書『新時代の中国の国防』は、戦争の形態が「情報化戦争へ加速的に移行しつつあり、智能化戦争が姿を現し始めている」と述べ、初めて公式文書で智能化戦争という用語が使われた例とされる。
その後、20年の第19期5中全会では「機械化・情報化・智能化の融合発展」が軍の建設方針として掲げられた。中国がいう機械化は装備の近代化、情報化は米軍の「ネットワークを中心とした戦争」に類似する概念であるとみられる。この軍の建設方針は現在も掲げられたままであり、中国が武器の近代化からAI導入までを同時に進めていることを示唆する。
「智能化戦争」の実現で第3の作戦「控制戦」も必要に
しかし、中国は機械化、情報化、智能化などの意味を明示していない。中国が言う智能化戦争には、法令や白書に定められた公式の定義は存在しないのである。
智能化戦争の定義としては、国防大学国家安全学院教授の李明海上級大佐の定義が代表的なものだろう。同氏は智能化戦争を「IoT(モノのインターネット)体系を基盤とし、智能化された兵器とそれに対応する戦法を用いて、陸・海・空・宇宙および電磁・サイバー・認知の各領域で行われる一体化戦争」と定義している。
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