この経路が定着すれば、神戸市が現在検討しているLRT(次世代型路面電車)構想に弾みが付くのではないか。阪急神戸三宮駅やJR三ノ宮駅からジーライオンアリーナ神戸までは徒歩で約20分。最近の暑い夏や、六甲おろしの吹き荒ぶ冬には交通機関による輸送が期待される。
現在、三宮―新神戸間と湾岸地区を結ぶ公共交通は、神姫バスが運行する連節バス「ポートループ」が担っている。徐々に利用者数は伸びているが、三宮の乗り場がわかりにくいのと、ポートループ自体の知名度が低いのが課題だ。安定的な需要が見込めればLRTの敷設は課題解消につながる。
交通結節点として存在感増すか
関西3空港を運営する関西エアポートは30年4月に、神戸空港への国際定期便の就航をめざしている(現在は国際チャーター便が就航している)。それに合わせて空港設置者である神戸市は空港ターミナルビルの整備もめざしており、三宮は交通結節点としての存在感が高まる見通しだ。
神戸空港の国際空港化は神戸市が三宮周辺の「再整備基本構想」を発表した15年には想定していなかったが、これら三宮の再開発事業が一巡するのも30年ごろ。都市機能の強化や、都市における象徴性の向上について一段と期待が高まっている。

