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ライフ #自動車最前線

モリゾウに喧嘩を売ってでも中嶋副社長がこだわったエンジニアリング主導のチーム、TOYOTA RACINGでレースに挑む真意

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富士スピードウェイで優勝を果たしたTOYOTA RACING8号車「TR010 HYBRID」(写真:TOYOTA RACING)

INDEX

象徴的な存在であるル・マン24時間レースを筆頭に、世界各地を転戦する耐久レースシリーズであるFIA WEC(世界耐久選手権)の2026年シーズン第6戦として9月25~27日に富士スピードウェイにて「富士6時間耐久レース」が行われた。昨年のレースではフランスのアルピーヌに優勝をさらわれた地元トヨタ。今年はそのアルピーヌを終盤の大逆転で下して見事、栄冠を手にすることができた。

純粋な速さだけでなく様々な意味での耐久性、信頼性、チーム力が問われる耐久レースにトヨタは古くから挑戦しており、2012年に今の形のWECがスタートすると、この年の第3戦ル・マン24時間から参戦を開始する。2014年には初めて年間チャンピオンを獲得。2018年には悲願のル・マン24時間を初制覇するなど活躍してきたが、実は今シーズン開幕を前に、そのチーム体制に大きな変更があった。昨年までの「TOYOTA GAZOO Racing」に代わり、新たに「TOYOTA RACING」としての参戦となったのだ。

【写真】富士6時間耐久レースでの激闘を制したTOYOTA RACING(41枚)

TOYOTA GAZOO RacingからTOYOTA RACINGにチーム名を戻した意味

富士6時間耐久レースには、2台のTR010 HYBRIDが参戦。セバスチャン・ブエミ選手、ブレンドン・ハートレー選手、平川亮選手がドライブする8号車が優勝を果たし、マイク・コンウェイ選手、小林可夢偉選手、ニック・デ・フリース選手が駆る7号車もトラブルに巻き込まれながら8位でフィニッシュ(写真:TOYOTA RACING)

そもそもWEC参戦は「TOYOTA RACING」として始まっており、WRCやスーパーGTなどほかのカテゴリーと同じ「TOYOTA GAZOO Racing」に組み込まれたのは2016年シーズンから。つまり元に戻ったと言っていい。世間から見れば一体何が違うのかという話だが、実はその役割、あるいはモータースポーツの捉え方は大きく異なっている。

これまでのTOYOTA GAZOO Racing、今年からは単にGAZOO Racingの役割はモータースポーツを起点とする「もっといいクルマづくり・人材育成」の強化。つまり究極の目的は市販車の開発である。「ドライバーファースト」という言葉も使われている。ドライバー=運転者のニーズに応えるマシン、あるいはチームという意味だ。

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