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ライフ #自動車最前線

モリゾウに喧嘩を売ってでも中嶋副社長がこだわったエンジニアリング主導のチーム、TOYOTA RACINGでレースに挑む真意

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富士スピードウェイで優勝を果たしたTOYOTA RACING8号車「TR010 HYBRID」(写真:TOYOTA RACING)
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富士6時間耐久レースのピットシーン(写真:TOYOTA RACING)

エンジニアがエンジニアらしくいられるための意識改革。どうしても豊田会長の影響が強く反映される感のあるGAZOO Racingではなく、TOYOTA RACINGでの活動とすることでWECを、そんな場にしようというのが中嶋副社長の考えのようだ。

「エンジニアの言葉が主体になると言いましたが、まさに技術こそがスタートなんです。この技術を活かすためにどうしたらいいかという会話が生まれ始めた。レースに勝つだけなら手段はいっぱいあります。ですが勝つという目的は同じでも、自分たちの技術を磨いてそれを実現するにはどうしたらいいんだという会話に変わった。それが先ほど言ったことで、精神的なと言いましたが、これが日常になって雰囲気が明らかに変わってきたんです」

純粋なレーシングチームなら手段を選ばず、とにかく勝てばいい。それが存在意義だからだ。しかしながらTOYOTA RACINGは、自動車メーカーのモータースポーツ活動として、それとは明確に違った意識で臨む。もちろんチームワークも戦略も大事には変わりないが、根幹にあるのはエンジニアリング。WECの場合、ここで開発したクルマを販売するわけではなく、純粋に将来につながる技術を磨いていくのが目的となる。それに気づけばエンジニアにとって、堪らない舞台になるというものだろう。

常に技術を追い求めるための体制変更

こうして単なるチーム名の変更ではなく、その目的意識を大きく変化させる形で登場したTOYOTA RACINGは今年、ここ3年間フェラーリの手にわたっていたル・マン24時間レース優勝のトロフィーを勝ち取り、そして地元の富士でも見事な勝利を獲得した。しかしながら、話はここで終わりではない。

「目標はTOYOTA RACINGを通じて、トヨタのエンジニアがもっともっと自分の技術を磨くという形で変わっていってほしい。その意味ではまだ道半ばですが、これからの彼らの奮闘を期待しているところなんです」

TOYOTA RACINGの一番の狙いはエンジニアの奮起を促し、可能性を切りひらいていくよう導くこと。まさにトヨタの技術を立ち止まらせないために、欠かすことのできないプロジェクトなのだ。

【写真を見る】モリゾウに喧嘩を売ってでも中嶋副社長がこだわったエンジニアリング主導のチーム、TOYOTA RACINGでレースに挑む真意(41枚)

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