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ビジネス #鉄道最前線

イノトランス2026で見た「鉄道車両の未来」の潮流 中韓メーカーが存在感、欧州勢は「中身に注目」

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Innotrans 2026 屋外展示車両俯瞰
国際鉄道見本市「イノトランス2026」の屋外展示車両(撮影:橋爪智之)
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■現代ロテム

韓国の現代ロテムは、本国からわざわざ高速列車KTXの最新車両である「KTX青龍(EMU-320)」を持ち込んだ。

イノトランスは輸送コストなどの問題で、実物車両展示の大半は地元欧州のオペレーターやメーカーが中心となるため、欧州域外の車両を展示のためにわざわざ持ち込むことは大変珍しい。日本で言えば、新幹線のN700S系やE10系を持ち込んで展示するようなものだ。それだけ、現代ロテムが国際市場へ力を入れているということの証であろう。

本国から実車を持ち込んだ韓国・現代ロテムの「KTX青龍」(撮影:橋爪智之)

無人検査車や「西武の車両」も

このほか、展示車両で注目を集めたのは、ドイツ鉄道がシーメンスなどのメーカー各社と共同で開発中の自動運転車両だ。会場に展示されたのは、Sバーン(近郊列車)として運行されているドイツ鉄道430型車両に監視カメラやセンサーなどを取り付けた改造車両であったが、会期中にはシーメンスの新型連接電車「ミレオ」を使った自動運転のデモンストレーションがメッセ会場近くの本線上で行われ、申込制で試乗することもできた。

イタリア鉄道インフラ部門(RFI)の自走式無人検査車両「TINO」も興味深い。無人のため運転席もない平べったい車体にセンサーやカメラを取り付けた車両で、毎日の始発前に点検を行うことを想定しており、リモート操作のほか自動運転にも対応している。

イタリア鉄道インフラ部門(RFI)の自走式無人検査車両「TINO」(撮影:橋爪智之)

以前、イタリアでは高速新線保守作業後のポイント切り替えミスで、フレッチャロッサが横転する大惨事が発生しており、運行開始前の点検を自動で行うことができる車両はこうした事故の予防にもつながる。バッテリー駆動で、航続距離は400km、最高時速は200kmに達する。

ドイツ・ROBEL社製の西武鉄道向けレール削正車(撮影:橋爪智之)
【写真をもっと見る】2年に1度開催される国際鉄道見本市「イノトランス」の目玉は実物の車両展示。高速列車・特急から貨物用機関車、保線用車両まで一挙紹介

また、非常に珍しい展示としては西武鉄道向けのレール削正車があった。ドイツのROBEL社製の「ROMILL 600 U2」と称するモデルで、エンジン以外にバッテリーを搭載することで省エネルギー化を図っている。作業速度は1時間当たり最大で1200m、自走最高速度は時速60km。2027年に納入予定で、来年には西武線上でその姿を拝めることだろう。

【写真を見る】イノトランス2026で見た「鉄道車両の未来」の潮流 中韓メーカーが存在感、欧州勢は「中身に注目」(36枚)
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