そして、ここで紙の強みが出てくるのだと思います。ふとした瞬間に、ぱぱっと紙に書けるかどうか。
スマホやタブレットでもメモはできます。でも、ロックを解除して、アプリを開いて、入力して……という手順を踏むうちに、思いついたことの勢いが削がれてしまうこともあります。
スマホを開いたついでに通知が目に入り、気づけば別のことをしていた、という経験がある人も多いのではないでしょうか。
「紙」は自分の頭をイチから使うチャンス
紙とペンなら、取り出してすぐに書けます。図を描いたり、矢印でつないだり、余白に思いついたことを書き足したりするのも自由です。この「すぐに、自由に書ける」という感覚が、思考が途切れずに済む理由のひとつなのかもしれません。
もうひとつ、僕が面白いと思っているのは、紙には「サジェスト」がないということです。
デジタルで文字を入力すると、変換候補が出てきます。漢字を正確に覚えていなくても、読み方さえわかれば正しい漢字が表示されます。とても便利ですよね。
でも、紙に書くときはそうはいきません。「あれ、この漢字ってどう書くんだっけ?」と、自分の頭で思い出さなければなりません。思い出せなければ、調べることになります。
この「一瞬立ち止まって考える」という手間は、効率だけを考えれば無駄に見えるかもしれません。でも、その小さな手間こそが、頭を使うきっかけになっているのではないかと思うんです。


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