くにおによれば、自分が一生懸命に話している間に、きよこは2度あくびをしたという。お見合いの席で大きな口を開けてあくびをするのは普通考えにくいし、きよこの性格上、ありえない。なので、あくびをかみ殺したというのが正しいのではないか。
そこで「楽しんでいただけていないのだな」と思ったくにおは、きよこに質問をした。ところが、返ってきたのはあいまいな答え。そのうえ腕時計をチラ見した。「これは切り上げたいという意思表示だ」と受け止め、お見合いを終えたのだという。
もちろん、あくびをすれば、相手の気持ちも悪くなるだろう。時計をチラ見するのは、退屈しているように映るので、お見合いの席ではしてはいけない仕草だ。
ただ、きよこの反応をそっけないものにしたのは、くにお自身ではなかったか。自分の話ばかりを続け、相手が会話に加わる余地を作らなかった。それで、「相手が自分の話に興味を示さなかった」とヘソを曲げられても、きよこは困るだろう。
では、筆者ならどうするか。
お見合いは、自分の人となりを伝え、相手を知る場だ。男性が話す割合は3、女性が7を目安にするといいと考えている。例えば、こんな感じだ。
男「休日は何をされるのが好きですか?」
女「家にいる時は、近所を散歩したりします」
男「気分転換になりますよね。僕も時々歩きますよ。お気に入りの場所はありますか?」
質問し、答えを受け止め、自分のことも少し話す。大切なのは、相手が話したくなる会話をつくっていくことではないだろうか。
初デートより割引券の有効期限
次は、自身の価値観の問題で婚活をダメにしたケースを紹介しよう。
割引券の有効期限は気にするのに、目の前の女性の気持ちは気にしない男の話だ。物価上昇が止まらない昨今、節約上手なのは結構だが、自分の「お得」を優先した結果、せっかくのご縁を逃してしまった。
さちこ(44歳、仮名)は、まさのり(47歳、仮名)とお見合いをし、仮交際に入った。


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