そしてもう1つが、橋の名前が愛称となった「岩国錦帯橋空港」(岩国飛行場)です。12年開港と比較的新しく、岩国駅周辺の中心地までアクセスがいいうえに、実はあまり知られていませんが、世界遺産「宮島」にも行きやすいロケーションとなっています。現在、羽田空港とは1日に5往復、那覇空港とは1日1往復、ANA便が運航しています。
さて、本作のロケも行われ、岩国を象徴する風景としてたびたび登場するのが、「岩国駅」と「新岩国駅」のどちらからもバスでアクセスできる「錦帯橋」です。前述した、空港の愛称の由来となった名物橋。
世界でも珍しい「木造アーチ橋」であるこの橋は、国の名勝に指定されており、また「日本三奇橋」にも数えられ、年間約57万人もの観光客が訪れています。
架橋が積年の課題だった岩国が参考にした「中国の書物」
城下町を流れる錦川は、架橋以前にはかなり洪水が多くその度に橋が流されていたため、岩国の街にとって架橋は積年の課題でした。吉川広家の孫で、3代目領主であった吉川広嘉は、はじめ川中に橋脚を立てない工法を求めて、当時既に存在していた「三奇橋」の1つである猿橋(山梨県)に学ぼうとしたといいます。
しかし、猿橋とは川幅が大きく異なることから、そのまま技術を利用することは困難でした。そこで、明の僧・独立性易から入手した、杭州・西湖についての書物『西湖遊覧志』を参考に、橋脚を設けた木造の橋を架けることにしたのです。そうして1673年に完成したのが、錦帯橋(当時は「大橋」と言いました)でした。
4基の橋脚と両岸の橋台を5つのアーチ橋でつないだ、美しい5連の橋となっています。


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