今後の焦点は一汽トヨタの企業価値をどう評価するかだ。広汽集団によれば、計画案の締結時点では取引価格は未定であり、具体的な株式取得手続きは、一汽トヨタの資産監査・評価作業の完了後、関係当事者間の協議により決定される予定だ。
計画案で開示された監査前データによると、一汽トヨタの2025年の売上高は前年比1.93%増となる1086億2400万元(約2兆5000億円)、純利益は前年比10.24%減の42億3400万元(約990億円)だった。26年1~6月期(上半期)の売上高は407億2500万元、純利益は10億900万元となっている。
一汽トヨタの利益率低下、広汽集団の株式取得価格にどう影響?
中国の国内自動車販売が減少する26年上期も黒字を維持したことは企業価値算定の上ではプラスだが、一汽トヨタの収益性は低下傾向にあり、これは今後の企業価値評価における重要な変数となる可能性がある。計画案で開示されたデータに基づくと、同社の売上高純利益率は24年が4.4%、25年が3.9%で、26年上半期はわずか2.5%にまで低下している。
また広汽集団の親会社である広州汽車工業集団と一汽集団が9月29日に戦略的協力枠組み協定を締結したことは注目を集めそうだ。関係者によれば、一汽トヨタをめぐる今回の取引は始まりにすぎず、両者のさらなる再編が進む可能性があるという。
別の関係者は、一汽集団集内部では一部幹部に対し、「南下」(広州への配置転換)の意向確認が行われており、今後広汽集団へ幹部を派遣する可能性があると述べている。一汽トヨタは広汽集団の傘下に入る代わりに、広汽集団に対する一汽集団の支配が強まる可能性があるのだ。
(財新記者:翟少輝)
※中国語原文の配信は9月29日


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