スズキの開発陣は「譲り合いと全体最適」を合言葉に、部門をこえて全社的に取り組むことで、「100kg軽量化の目途をつけ、将来のアイデアも含めて最大120kgの軽量化も検討している」という。
実際に展示された新技術は「1.7GPa級冷間成形鋼板」「1.5GPa級冷間成形GAめっき鋼板」「0.8mm薄肉軽量シート」「軽量ステアリングサポートメンバー」「不織布インテリアトリム」「軽量クッション構造」「樹脂製フロントフード」「発泡ドアトリム」「発泡バンパー」「頭部小型化・非調質鋼ボルト」「軽量スチールホイール」「アルミ電線」といったものであった。
「小・少・軽・短・美」を行動理念とするスズキにとって、軽量化は特別重要視するべきものなのだろう。そういう意味で30年代のスズキのクルマも、小さく、軽いことは間違いないはずだ。
「ちょうど良い」を目指すADAS技術
新技術としてADAS関連技術も展示されていた。そのひとつが28年からの市場導入を予定する「次世代ADAS先進運転支援システム(BOSCH製)」だ。
これは1つのカメラに、自動ブレーキなどのADAS機能を統合してゆくというもの。安価にADAS機能を実現できることが特徴だ。
スズキによると、インドの交通事故死亡者は24年で17万7000人もおり、人口当たりの死亡率では日本の約6倍にもなるという。ADAS機能の安価な実現は、インド社会における死亡事故低減に貢献できるはずだ。
また、29年市場導入予定の「次世代CZUセントラルゾーンECU(BOSCH製)」も展示されていた。
これは通信、電源分配、ボディ制御を統合制御するもので、コストを約30%、重量を約15%低減するという。SDV(Software Defined Vehicle)という大きなトレンドの中でECUの統合は必須となる。スズキもしっかりとトレンドを押さえていることを示す展示であった。


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