ここからはアルファードと2列目と3列目の違いを紹介する。
まず2列目。信号待ちからの発進をイメージしてほしい。大柄のシートバックに身体を預けると、じんわりとした加速感でスムースに増速する。状況によっては発進後にエンジンが始動するが、2列目では音/振動ともに体感できるものはごくわずか。それこそ音楽を聴いていればわからないほどだ。
アルファードも快適だ。進行方向に向かって前上がりとなるスライドドアガラスのデザイン効果により、包まれ感の強い車内空間だ。また筆者には、若干ながら座面の減衰特性が高いように感じられ、路面が荒れていると若干カタさも感じた。
2車に共通しているのは50~80km/hあたりでフロアやシートに微振動が感じられること。エルグランドにはIDSが備わるが、路面状況によってはコンフォートであっても足裏などにそれを感じ、むしろスタンダードモードにすると微振動の振幅は小さくなる。
なお、IDSのモード切り替えはワンタッチで行え1/100秒ごとにクルマの動きを演算する優れものだが、オイルダンパーであるためオリフィスを通じたオイルの流れを加味すれば、減衰力の大きな変化を体感(電磁バルブの開閉具合に応じたダンパー内部のオイル流れが変化)するまでには若干のタイムラグがある。
アルファードを凌ぐ、3列目シートの快適空間
続いて3列目。ここでもエルグランドのシートがサイズ/快適性でアルファードを上まわる。とくにエルグランドの座面は車幅のゆとりを活かしてサイズそのものが大きく、右シートでは右端(左は逆側)に角度がつけられているので身体の位置を直す際の支えにもなる。
足元の広さも十分で、2列目に身長170cmの筆者が座った状態であれば窮屈さはまったく感じなかった。アルファードも快適性が高く、座面/背もたれともに十分なサイズだ。
3列目における両車の違いは静粛性にあった。アルファードも単体でみれば十分に静かだが、後輪のタイヤハウスから進入するパターンノイズがやや耳に届く。一方、エルグランドでは「アクティブ・ノイズ・コントロール」の効果が大きい。これはエンジンや路面から伝わる振動と車内の音を検知して、その逆位相となる音を作りだし、耳に届く音を小さくする機構だ。


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