セレナ同様、プッシュ式のセレクターでDレンジを選択しスタート。メーター表示で「クラシック表示」を選択すると、リチウムイオンバッテリー残量計でSOC(State OF Charge)が確認できる。車内が静かであることは電動車全般の共通項だが、エルグランドはフロントガラスから後席ドアガラスにいたるまで遮音ガラス(高機能遮音膜)を採用しているため、さらに静かだ。
この高機能遮音膜により、一般的な遮音ガラスと比較して最大で2.6dB静粛性を高める効果があるという。いずれにしろエルグランドは車体そのものの静粛性が高い。さらに運転席のシート座面を通じた振動やハンドルからのざらつきも非常に少なく上質だ。
よって、イメージとしてはエアサスペンションが装着されたBEV(バッテリー式電気自動車)のような乗り味だ。発進時の駆動トルクが大きく、それでいてアクセルの踏み込み量に対してジワリと動き出す設定だから扱いやすい。運転席から移動して2列目/3列目シートに座り、発進を繰り返してもらったが、頭だけが後ろにのけぞるような加速度はなく身体全体が平行移動するような感覚を抱いた。
技術の日産、R35型GT-Rとの意外な共通点
2007年、R35型「日産GT-R」試乗会の場。「高剛性ボディと力強いパワートレーンを持った車体が車両重量を味方につけると、接地荷重を増やせることから走行性能を上げられるだけでなく、乗り心地の面でも有利になる」。これは当時開発責任者であった水野和敏さんの言葉だが、まさにエルグランドとGT-Rに共通項があるとは……。ここは意外な発見だった。
ともかく、エルグランドの乗り味は重厚で滑らかだ。この実現には可変減衰力機構である電子制御サスペンション「IDS/インテリジェント ダイナミックサスペンション」の効果も大きい。IDSは6つのドライブモードに応じた減衰力特性をスポーツ/スタンダード/コンフォートの3段階から選び出す。


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