「普段はニューバランスやOnのスニーカーに入れています。靴そのもののクッション性や履き心地もあるので、『これを入れたから魔法のように軽くなった』という感覚はありませんでした。普通の中敷きとの違いも、最初は体感ではわかりにくかったですね」
むしろ最初に気になったのは、立っているときの妙な違和感だった。
「フワフワして、地面から少し浮いているような、地に足がついていない感覚がありました。最初は毎日履かず、入れたり抜いたりしていたので、その違和感がずっと消えなかったんです」
長田さんは、その後、継続して履くことにした。
「腹を括って使い続けるようになってから、1カ月ほどで身体になじんで、違和感は気にならなくなりました」
メーカー側の説明では、足を現在の状態に合わせるのではなく、一定の位置で支える設計のため、使い始めにはそれまでとは違った感覚が出ることがあるという。
ただし、この違和感が製品の効果を示す証拠になるわけではない。
少なくとも長田さんの場合、約5万円を払えば「履いた瞬間に感動的な快適さが手に入る」という経過ではなかった。
約5万円払っても、10秒の入れ替えが面倒だった
実際に使い始めると、履き心地とは別のハードルもあった。
外靴と室内履きの間での入れ替え作業だ。
複数用意できれば理想的だが、1足分で約5万円。長田さんは追加購入せず、同じ1足分を外用と室内用で使い回すことにした。
「入れ替え自体は、靴から抜いて室内履きに差し込むだけの10秒もかからない作業です。でも、帰宅して疲れていると、そのワンアクションすら面倒くさくて。最初は室内履きに移さず放置する日が続きました」
なぜ、わざわざ自宅でも使う必要があるのか。
メーカー側は、オーソティクスは装着している間に足を支える製品であるため、外出時だけではなく、日常生活の中で長時間使用することが重要だと説明している。


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