メーカーはオーソティクスを「足の補正健康用具」と説明している。
市販のインソールには、クッション性や履き心地を重視した商品も多い。一方、今回のオーソティクスは、足の状態を計測したうえで、かかとや足首を適切な位置で支え、歩行時の足の動きをサポートすることを目的に設計されているという。
つまり、単に「今の足に合わせて中敷きを作る」という発想ではなく、足を望ましい位置で支えながら使うことを前提にした製品だ。
長田さんが購入時に驚いたのは、製品そのものより、まず計測の細かさだった。
専用の計測機器の上に立ち、静止時の足の状態を確認するだけではない。実際に機器の上を歩き、歩行時に足裏へどのように圧力がかかり、重心がどのように移動しているのかまで確認する。
「自分では普通に歩いているつもりでしたが、着地時の圧力が左右で偏っていたり、かかとからスムーズに重心が移動していなかったりする癖がデータで突きつけられました」
計測した情報を基に補正値を算出し、一人ひとりに合わせて製作する。足を支える硬さと、歩行時にしなる柔軟性、復元性を持たせ、足元を安定させる設計だという。
約5万円という価格の背景には、計測から個別の設計・製作までを行うオーダーメイドの工程がある。
ただし、それだけの手間がかかっていることと、購入した本人が5万円に見合う効果を感じられるかどうかは、まったく別の話だ。
3カ月待っても、履いた瞬間に「感動」はなかった
長田さんの場合、計測してから製品が手元に届くまで約3カ月かかった。
「高額なオーダーメイド品」ということもあり、期待値は嫌でも上がっていたという。
ところが、届いた製品を自分の靴に入れて歩いてみても、履き心地が劇的に一変したわけではなかった。


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