そして今月、125年分のノーベル物理学賞をすべて解説した書籍『ノーベル物理学賞完全解説』を上梓した。できる限り数式を使わず、言葉と図を中心に解説し、中学生でも物理学の世界を覗ける一冊を目指した。
かつて大阪市立科学館を何時間も歩き回り、宇宙や電気の仕組みに胸を躍らせていた自分のように、「このボードゲームや本を入り口に物理へ興味を持ってくれる子どもが一人でもいればうれしい」と亀田さんは話す。
幼い頃から、亀田さんが求め続けてきたものは変わっていない。
「わからない」が「わかる」に変わること。
「できない」が「できる」に変わること。
そして、身につけた知識や技術を使って、また新しい何かを生み出すこと。
「能力的には、ずっと伸び続けている感覚があるんですよね。大学で勉強して研究して、知識も増えてきましたし、それをアウトプットする方法もわかってきた。どんどんできることが増えていて……今が一番、冴えていますね」
もっと研究して、もっと難しい問題に取り組みたい
では、この先は何をしたいのか。そう問うと、少し考えて、亀田さんは笑った。
「会社立ち上げたりで今年は休学しているんですけど、復学したらもっと研究して、もっと難しい問題に取り組んで……おもろい仕事がしたいっすね」
中学生で相対性理論の計算に挑んだ少年は、今も新しい「道具」を増やし続けている。できることが増えるたび、解きたい問題も増えていく。ずっと先にある「宇宙」という大きな謎に届くまで、亀田さんの冒険は終わらない。


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