KDDIは値上げを25年5月7日に、使い放題MAX+を刷新した新プラン「auバリューリンクプラン」(月額8008円)の投入と同時に発表した。併せて衛星通信のau Starlink Direct、混雑時に優先接続するau 5G Fast Lane、月15日分の海外ローミング無料を既存プランにも付けた。松田浩路社長は「価値ある対価をいただき、パートナーに還元し、未来への再投資を行う好循環」と説明した。
ソフトバンクは1年遅れの26年7月に、ペイトクやメリハリ無制限+など旧プランを最大550円値上げした。30GB以上のプランは330円、小容量プランは110円で、上位ほど衛星通信、優先接続、海外データ放題を厚く付けた構成はKDDIと重なる。寺尾洋幸専務は4月の発表会で「一部はキャッチアップに見えると思いますし、キャッチアップです」と認め、KDDIの値上げ後も利用者が「雪崩を打って」流れる動きはなかったと述べている。
値上げ後の決算はまだ出ていないが、4〜6月期のモバイルARPUは3770円と前年同期から60円増え、宮川潤一社長は7月以降は200円前後の増加を見込むと説明した。増収効果は来年度に1000億円規模に達する見通しだ。
ドコモの旧プランには、今回の値上げで新たに付くサービスはない。衛星通信のdocomo Starlink Directは4月27日にahamoを含む全プランで当面無料で開始しており、値上げとは切り離している。
楽天モバイルは据え置きを続けている。Rakuten最強プランは3GBまで1078円、20GBまで2178円、無制限3278円で、23年の提供開始以来この水準を保つ。鈴木和洋共同CEOは25年2月の会見で「いたずらに価格破壊をしているのではない」と述べ、最新の通信技術に適切な利益を乗せて販売していると説明した。
12月1日までに確認すべきこと
ドコモは追加の値上げについて「現時点では考えていない」としている。旧プランの利用者にとって、12月1日は値上げを受け入れるか、移るかの区切りになる。旧プランに残るより移ったほうが安くなる人がいることは、ドコモ自身が認めている。自分の月額とデータ利用量を、改定前に一度見直しておく価値はある。


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