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ビジネス #テレビキー局、IP大混戦

テレビ朝日は580億円の「箱」に賭ける、TBSは300億円の投資枠…キー局がIP競争で打った巨額の勝負手

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『VIVANT』などドラマに強いTBSの課題はアニメとも言われる(写真:編集部撮影)

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民放キー局グループが、放送事業の外に活路を見いだしている。

日本テレビホールディングス(HD)は累計483億円を投じて映像制作大手を完全子会社化し、テレビ朝日HDは約580億円をかけた複合型エンターテインメント施設を東京・有明に開業した。TBSHDは300億円の投資枠を新設。フジ・メディアHDでは『踊る大捜査線』の本編が14年ぶりに映画で復活し、テレビ東京HDではすでにアニメ・配信部門の営業利益が放送部門を上回っている。

アニメやキャラクターなどのIP(知的財産)は、配信やゲーム、映画、イベント、物販へと展開され、国境を越えて長く収益を生む。コンテンツの経営上の位置づけは、「放送するもの」から「育てて稼ぐ資産」へと変わりつつある。本特集「キー局IP大潮流」では、この地殻変動を3回にわたってリポートする。

第3弾は、リアルの「箱」に賭けたテレビ朝日と、投資枠と人材でIPを取りに行くTBS。

IPで稼ぐ方法は一つではない。テレビ朝日HDはあえてリアルの「箱」に約580億円を投じる。TBSHDは300億円の投資枠を構え、IP投資と外部人材の登用を軸に攻勢をかける。

テレビ朝日のIPと言えば、何と言っても『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』だ。日本の国民的キャラクターだが、実は「どちらも海外でかなり伸ばしてきた」(エンタメ社会学者の中山淳雄氏)。アジア、中でもインドでの人気が高い。インドでは、ドラえもんが2005年、クレヨンしんちゃんが06年に放送を開始した。ドラえもんは現地の子ども向け専門チャンネルで長年放送されており、もう20年以上も認知されている。

グループでアニメを担当するシンエイ動画は100%子会社であり、東映アニメーションは持分法適用会社(出資比率19.6%)だ。

アニメ以外にも長年の番組制作で築いた資産がある。その代表がスポーツ。フィギュアスケートやサッカー日本代表戦、世界水泳などを長年放送してきた。中でもフィギュアでは、羽生結弦氏のプロ転向時に緊急特番を組むなど、著名選手を起用した企画も少なくない。

580億円の「箱」でIPを収益化するテレ朝

こうしたコンテンツを放送の外へ持ち出すため、テレビ朝日が大型投資に踏み切ったのが、東京・臨海副都心の有明に今年3月27日に開業した複合型エンターテインメント施設「東京ドリームパーク」(TDP)だ。

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