2人は、せっかくなら外国でフランス人が正式に結婚できる場所、すなわち“フランスの婚姻届を提出できる場所“を探した。最終的に、フランス・パリにある「レッツ・ゲット・マリー」の海外ウェディングを扱うプランナーに相談。候補として南アフリカなどさまざまな地域の提案があったが、パンフレットを見比べて3人が満場一致で選んだのは日本。美味しい食べ物、文化、かわいいものであふれる日本がお気に入りの国なのだ!
少し補足説明をすると、フランスでは結婚をせずにパートナー関係を結んでいる人が多く、公的な結婚をしていなくても結婚しているのと同等に同じ権利が与えられる。結婚のタイミングは人それぞれで、子供が生まれたのを機に公的に結婚する人もいれば、何十年も一緒に暮らして2人の子供がすでに成人していても、公的な結婚をしていない人もいる。フランス人が誰かと一緒に人生を歩むスタイルはそれぞれの価値観で、多種多様だ。そして各人が選んだスタイルの違いを誰も気に留めず、それをとがめることもない。
2026年4月初旬、3人にとって初めてのアジア、日本に到着した。しかも8歳の娘ロマンちゃんにとっては生まれて初めての遠い遠い異国の地である。旅の期間は15日間。大阪、京都、東京でそれぞれ5日ずつ過ごした。旅のメインはもちろん京都での結婚式だ。
京都市役所
4月8日、一家はまず京都市役所へ向かった。あらかじめ用意されていた婚姻届にサインをし、窓口に提出。晴れて夫婦となったのだが、そのあまりのシンプルさにセリーヌさんは少し驚いてしまった。「日本は市役所ではキスをしないんですね!」
フランスでは、市長の立ち会いのもと、家族や親しい友人が列席して市役所で結婚式をする。家族が見守るなか婚姻届にサインをして誓いのキスをするのが定番なのだ。日本の事務的すぎる手続きに少しだけ拍子抜けしたが、同時に日仏の文化の違いを楽しんだ。


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