同年には中部国際空港セントレアが開港し、百貨店で扱われていた贈答品が空港の土産物売り場でも販売されるようになった。
それまでは百貨店と土産物売り場に並ぶ商品はある程度分かれていたが、両者の境界が次第に薄れていったという。
これは石昆にとって大きな意味を持った。百貨店を中心に築いてきたブランド力を、そのまま土産物市場へ持っていくことができたからだ。
こうして「うみぁーっ手羽」は、サービスエリアや空港で買える名古屋土産として定着していった。
なお、現在の「うみぁーっ手羽」という商品名になったのも、この頃だ。
「05年まで商品名は『うまいっ手羽』でした。しかし、その名称が商標登録されていることがわかり、将来的なリスクを避けるため、名前を変えることにしました。名古屋らしさを出すために『うみゃー』としながらも、語尾は『あ』にして柔らかな響きを持たせました」(石川さん)
「うみぁーっ手羽」はレトルト処理をしていない
愛知万博は、「うみぁーっ手羽」の名前を広く知らしめる大きなきっかけになった。
そこから定番商品へと育てていくうえで、石昆が大切にしてきたのが、手羽先本来のおいしさと食感だった。
一般的なレトルト商品とは異なり、「うみぁーっ手羽」はレトルト処理をしていない。真空パックにした状態で、常温で半年保存できるようにしている。


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